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Hands kneading dough

吉原満子

 

子供の頃,ロバに引かれた小さな馬車?のパン屋さんが夕方ラッパを吹きながら町を回ってきました。
時々でしかないのですが、そのパン屋さんで買ってもらって食べたパンが何よりおいしかったのがパンの一番の思い出です。
パンが大好きになりました。

友の会に入り友人がいとも簡単に、「ご飯を炊くのと同じ事」と言っておいしいパンを焼いてるのを見て、私も焼きたいと即挑戦しました。
最初は発酵が足りなかったり、逆に発酵し過ぎたり、焦げたりと家族の評判は散々でした。
でもへこたれず頑張って焼き続けました。

丁度その頃友人に紹介されて近くの園児30名位の小さな無認可幼稚園の給食作りを週2回させていただく事になりました。
ご飯が主ですが、月1回はパン食です。市販のバターロールを前日買って用意しました。
5歳児はそのバターロールを1個ですが、3歳児はそれを半分に切って出していました。
私は3歳児にも一人前として1個ずつ渡してあげたいと思いました。でも市販のパンはそんなに小さいのはありません。
「それでは私が焼きましょう」と一念発起して、1個30g、20g、15gと3種類のパンを合計100個程用意しました。
私のつたない技術のパンでしたが子供たちも先生方も喜んでお代わりしてくださいました。
もっとおいしく焼こう、もっとかっこよく焼こう、と。きっとその事が私のパン焼きの力となったのだと思います。
でも油断大敵です。ある朝何となく漫然と焼いて朝食に出したパンを一口食べてビックリです。
まったくまずいとしか言いようの無いパンでした。
お塩が効いてないのです。塩を入れ忘れていたのです。
段取りを振り返ると「あの時!」と思い当たることがありました。
ほんの2%の塩分がこんなに大きな作用を及ぼす事を身をもって実感しました。

私は思いました。
イエス様は「あなた方は地の塩です」とおっしゃっておられます。
私たちは本当に少数の存在ですが「地の塩」なので、大事な役目を担って日々過ごして生きたいと願います。

皆さん、機会がありましたら、ぜひどうぞ私の焼いたパンを食して下さい!!

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