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木下 恵子1bdc02_b7b4132c4580410c83efae558a6c0f53

私はCCC(キャンパス・クルセード・フォー・クライスト)という、大学生を対象とした伝道、育成、派遣に取り組む国際的な宣教団体で働いています。
私自身、大学時代CCCスタッフに出会って福音を聞き、イエス様を信じ受け入れました。
そして、練馬教会に連れてきてもらい、洗礼を受けて現在に至ります。
大学卒業後、数年会社で働いてから、CCCスタッフとしてフルタイムで仕えるようになりました。
大学生への働きとしては、まず東京そして名古屋での経験を持ちました。実は、東京で担当した大学では当教会の蒔田先生ご夫妻に出会い、モンゴルへの宣教旅行に一緒に行ったこともあります。

長くCCCで働いていますが、近年のことをお分かちしたいと思います。

私は名古屋から東京へ戻って2007年からはHR(人事)の役割を担いました。
しかし同年秋頃から、父がアルツハイマー型認知症を発症し始め、私が週末に東京と静岡県の実家を往復するようになりました。
両親は2000年に初めて地元の教会に来てくれ、母はほどなくイエス様を信じましたが、父はずっと信じるとは言いませんでした。
しかし父が認知症になった時、牧師先生が改めて話をして下さり、その時父は「イエス様を信じます。ぜひ洗礼を受けたいです。」と答えたのです!
そして2008年4月20日、父は洗礼を受けることができました。本当に神様の恵みです。

しかしその後、粗暴な態度が出てきて対応するのが難しくなったため、やむを得ず父を入院させることになりました。
一方HRの働きは、祈りながら一生懸命取り組みましたが、その責任は私が想像していたより複雑で重いものでした。
表現しがたい様々なストレスと、週末は実家を往復する状況が長く続いたことで、
精神的、体力的に疲れがたまっていき、2011年3月頃ついにもう何も動けないという状態になりました。

3/11に起こった震災の衝撃も合わせて、私自身倒れてしまったのです。そして数ヵ月休養させていただきましたが、
回復のプロセスでは2012年カナダの神学校の夏期講座を受講できたことが感謝でした。
クラスを通して、意識的に自分の心や感情に配慮していく姿勢や、お互いが安心して話し一緒に祈れる霊的な友人関係がどれほど価値あるものか教えられました。
私も、この時期定期的に時間を過ごしてくれる友人の存在があったからこそ一歩一歩回復できたのだと本当に感謝です。

そして2013年より横浜のキャンパスチームへ配属され働いています。
今の大学生とはかなりの年代差がありますが(笑)、霊的な会話をし、学生たちの信仰の成長のための励ましやチャレンジができることに喜びを感じられています。
そして、父は昨年2014年7月14日に天に召されました。
地元の教会での葬儀には親戚や近所の方が初めて参列して、父の救いの証詞と天国への希望のメッセージを聞いて下さったのが感謝でした。
父が天に召されてもう1年になり、先日7月11日に内々の親族で1年記念会を持ちました。
今振り返ってみれば、この数年間で私は多くのことを学ばされ、大変だったこともありましたが、これも神様のなさった美しい時だったのかと思います。

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